オシャレに崩壊するケーキ屋と地味に儲けるケーキ屋

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Daria-Yakovleva / Pixabay
 

二年間パティシエをやっていたモリタローです

飴細工とかもやってました

この記事は儲かっているケーキ屋から学ぶ、お金のカラクリのお話です

 

むかし勤めていたケーキ屋が倒産していました

フランスで賞をとったシェフがやっている店でしたが、残念ながら潰れてしまいました

ケーキは一流でしたし、立地も駅直結で最高の立地

お客さんも多かった。でもダメでした

潰れる兆候はあったのですが、凄く残念です

儲かっているケーキ屋の見分け方

儲かっているケーキ屋は、焼き菓子が売れている店です

ショーケースに並んでいるケーキがいかに売れていてもダメです

マドレーヌ、フィナンシェ、マカロン

焼き菓子こそがケーキ屋の売り上げを支えています

生菓子(ケーキ)は客寄せ

色彩豊かなケーキはケーキ屋の花形

都内の有名店だと、ショートケーキが600円ぐらいしますが仕方がありません

原価が40%近いことが多く、割高ではないんです

利益率が悪く、更に生菓子は廃棄ロスが発生します

 

大半のケーキは、作ったその日に売らないといけません

更に、売り切れは厳禁です

売り切れ御免が許されるのは、超有名店だけです

買いたいのに買えない状況だとお客さんは離れます

 

ケーキは店の花形

ショーケースの中で輝いていないといけないんです

焼き菓子

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焼き菓子は日持ちします

ただ、華が無い。でもそれでいいんです

焼き菓子はケーキと比較されないといけません

 

ケーキに比べて華は無い。だけど持ち運びやすくプレゼントしやすい

ケーキ屋の売り上げは客層によりますが7割贈答用です

廃棄の心配がなく、利益率の高い焼き菓子こそがケーキ屋の売り上げを支えています

 

まとめ

生菓子で客寄せをしつつ、焼き菓子をしっかり売れている店が儲かっているケーキ屋です

つまり焼き菓子が売れているかを見れば、ケーキ屋が儲かっているか判断できます

具体的な見分け方としては

  • 店の焼き菓子スペースが6割以上を占めている
  • 配送サービスがある
  • 焼き菓子の梱包レベルが高い
  • バックヤードに大量の焼き菓子がある

焼き菓子にこだわっている店は一目見ればわかるようになります

勤めていた店が潰れた理由

 

焼き菓子がとにかくマズイ

ケーキはかなりの水準でしたが、焼き菓子に対しての情熱が無い店でした

 

生菓子の売り上げがいくら上がっても、利益としては微妙です

特に昨今はコンビニスイーツが美味しい

美味しすぎる……これではケーキ屋は太刀打ちできません

 

ケーキ業界が衰退するのは仕方がないです

本当に儲かっているケーキ屋は2パターンだけ

パターン1は、超有名店

売り切れていても「仕方ない」と思われるレベルの店はどうやっても儲かります

 

パターン2は、ギフトの販路を持っている店

ボロボロの店だとしても、店の裏側で大量の焼き菓子を梱包している店があります

お歳暮需要や、結婚式関連の販路、ネット通販など

 

とにかく焼き菓子は儲かります

マカロンを流行らせたやつは悪魔的

Pexels / Pixabay

マカロンは恐ろしいスイーツです

原価が安い(卵白とアーモンドプードルが主な材料)

保存が可能(乾燥剤を入れればそこそこ日持ちします)

そして何より、華がある

 

焼き菓子の常識だった華の無さを解消した焼き菓子、それがマカロンなんです

 

どこの誰が流行らせたかは知りませんが、マカロンは焼き菓子界のスターです

まとめ

オシャレなケーキ屋も実は火の車だったりします

大阪の有名ホテルのケーキ屋が、実は大赤字だったらしいですし

 

コンビニスイーツが本当に良く出来てますからね

ケーキ屋は衰退の一途です

 

これからケーキ屋で働く人は、儲かっているかちゃんと見たほうがいいですよ

 

甘い業界じゃないんですよ~

好きだけじゃ続けれない業界です

 

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