【口座維持手数料】休眠預金が生み出した国と銀行の仁義なき争い

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Maklay62 / Pixabay

【口座維持手数料】をご存じでしょうか?

口座維持手数料は、「口座管理料」とも呼ばれ、銀行や証券会社などの金融機関に開設した口座に対して徴収される、口座維持・管理のための手数料をいいます。これは、欧米では一般的な手数料の一つですが、日本では一部の金融機関が導入しているだけで、それほど馴染みがありません。

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要約すれば銀行口座を持つだけで、手数料をとる制度です

欧米では一般的だが、日本では馴染みがないのも間違いなく、導入されれば非常に反発が予想されています

そもそも、金利が0.01を下回っている日本で、手数料を導入すれば金利と手数料で相殺も出来ないため反発するのは当然です

これは予想ですが、預金金額に応じて口座維持手数料が上がるわけでは無いと思われるので、貧乏人いじめなんて言われそうな案件ですね

 

ですが、口座維持手数料が反発されることなど理解した上で銀行側は導入せざるを得ない状況になっています

その理由が、【休眠預金】です

休眠預金とは

金融庁のHPにも記載がありますが、

休眠預金等活用法に基づき、2009年1月1日以降のお取引から10年以上、
その後のお取引のない預金等(休眠預金等)は、民間公益活動に活用されます。

金融庁

最終取引が10年以上無い預金に関しては、休眠預金になることが決まりました

2019年1月から施行されてますので、10年以上放置している銀行口座は休眠預金になります

学生の頃に開通した口座など、忘れがちな口座などはチェックしたほうが良いでしょう

社会課題の解決のために活用……なんてきな臭いことが書かれていますが、休眠預金になっても引き出すことは可能です

休眠預金は銀行にとっては大打撃

休眠預金制度が施行されるまで、これまでは放置された銀行口座は時効解約されていました

時効解約は銀行側にとっては非常に美味しいわけです

何せ全額銀行側の利益になるからです

時効解約された口座は毎年1200億円にも上るので、休眠預金が導入されたせいで全てパーになったわけです

 

そこで口座維持手数料が登場するわけです

口座維持手数料が導入されれば、使われていない銀行口座にも値動きが発生します

そうすれば……休眠預金からは逃れられるため国に持っていかれることはありません

 

つまり口座維持手数料は国と銀行のドロドロな戦いなわけです

まとめ:口座維持手数料はどうなるか?

導入は非常に難しいでしょうが、どうにかして導入してくるでしょう

ですが大反発が予想されるので、5年ごとにする可能性はあります

口座維持手数料で集金することが目的では無いので、銀行側は導入したくないものの、休眠預金対策もしないといけない状態です

 

どう転ぶかはわかりませんが、醜い争いになることは必至でしょう

何せどの銀行も利益状況はそれほど良くありません
※超低金利時代ですので、銀行の苦労は計り知れません

 

大手銀行は口座維持手数料を導入し、ネット銀行やゆうちょ銀行は導入しない可能性が高いです

多様化していくのは、消費者としてはありがたいことなので、注目していきたいですね

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